2023年には初の逮捕者が発生した、遺伝子組み換え生物を規制する法律を、国際会議が開催されたコロンビアの地名にちなんで「何法」という?

今週読んだ本

 

・『科挙』

 とにかく試験の回数と受験までの手続きが煩雑なのが記憶に残った。途中に挟まれる幽霊譚じみたエピソードも、そりゃこんなめんどくさいことしてたら受験者も試験官もノイローゼになるよ……といった感じ。貴族政治を打破するための制度だったはずが、続いていくにつれて試験のための試験になっていく過程が読みやすく書かれていて面白かった。

 

・『鳥類学者だからって、鳥が好きだと思うなよ。』

 ノンフィクションを探していて、新潮文庫の100冊から良さそうだったので購入。

 鳥類学者の研究生活についてのエッセイ。フィールドワークの過酷な描写が印象的。直接何かの役に立つわけではないけれども、生物多様性を守るための大事な取り組みについて学ぶことができてよかった。軽妙な文体は筆が滑っている感じもあって、個人的にはちょっと合わなかった。

 新潮文庫の研究者ものは似たようなのがいくつかあるので、今度はそれを読むのもいいかもしれない。

 

・『平良深姉妹はどっちもヤんでる 3』

 これまではタイトルで言うほどヤんでもいなかったのだけれども、この巻では姉妹の認識の擦れ違いが明らかになって不穏な雰囲気に。理想の姉にならなければならない脅迫観念と、そうはなれない現実が辛い。

 

・『安達としまむら 6』

 夏休み編。水着写真要求もそれに応じるのも冷静になると結構アレ。

 

・『飛野さんのバカ 6』

 授業に出ない不良生徒の飛野さんと、彼女を何とか授業に連れて行こうとする真面目な生徒の小熊のやりとりを書いた百合。これまでもフェティッシュな描写はあったけれど、この巻は大分直接的になっていた。

 

・『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました 15』『スライム倒して300年、知らないうちにレベルMAXになってました スピンオフ レッドドラゴン女学院 2』

 本編の方は原作に忠実なコミカライズ。いつも通りのユルさがちょうどいい。

 対してスピンオフの方は前半はともかく、後半の七不思議の話は原作にはなかった話だと思うけれども、読んだのが大分前なので正直自信はない。全体的に原作以上にユルめの雰囲気のアレンジがされているように思う。

 もう一つあったコミカライズも含めぷにぷにした絵柄で統一されているのがちょっと面白い。